先生の力強い助言に納得。すぐに決断した私
先生はやはり冷静だった。
「第1志望校と第2志望校なら、自宅から近いほうにしなさい。勉強はコツコツまじめにやっていれば大丈夫よ」
とおっしゃった。
それで、私もようやく決心がついた。娘の帰りを待たずに第1志望校へ電話をかけ入学意思を伝え、学校へ直行。入学金を払い込み、合格証書をもらい、応接室へ通され体操着・靴のサイズを記入。帰りに塾に寄り、先生に新しい進学先を報告。同時に第2志望校への辞退手続きも行った。結果的には娘が小学校から帰宅するまでに、すべての手続きを終えてしまった(当の娘は合格の実感がないまま、入学することになってしまったが)
チャレンジ校を選んだため、中学入学後も勉強面では不安があり、引き続き家庭教師の先生にお世話になることにした。それは想定外の出費となってしまった。だが本人は繰り上げ合格がバネになり、学校では平均以上の成績をキープしている。
合格者が入学手続きを辞退した場合、学校側は不合格者の中から成績上位者順に繰り上げて合格を出す。学校によっては合格発表時にあらかじめ補欠候補を発表する学校もあるが、突然通知する学校がある。ここでは補欠通知がない場合の追加合格を繰り上げ合格とした。関係者によるとここ数年は、上位校や人気校が繰り上げ合格を出すことが増え、雪崩現象で中堅校やその他の学校にも繰り上げ合格が出ているという。
■増加している理由
繰り上げ合格が増加している原因は、入学試験を複数回実施する学校が増え、学校側が入学者数を予想しづらくなっていることが一因だ。
■連絡が来る時期
難関校の多くは2月11~14日あたりに入学者の招集日(オリエンテーション)を設けており、そこで入学者数が定員数に達しなければ繰り上げ合格の連絡をする。上位校では2月中旬ごろに連絡が来ることが多く、下位校だと3月上旬まで連絡が続く。
■入学金の問題
繰り上げ合格となった学校に入学する場合、すでに別の学校に入学金を払っているケースがある。払い済みの入学金は返還されないので、入学金は二重にかかってしまう。