どうして本当にうちの子は、もう! 朝は寝坊すけだし、家ではいつもダラダラで、注意すれば逆ギレするし。そんな、わが子の問題、実は食事で解決するかもしれません。
相談:CASE1――寝起きの機嫌が悪いんです
「朝よ」「……」、
「そろそろ起きないと学校に遅れるわよ」「……」、
「もう! いい加減に起きなさい!」
毎朝繰り返されるわが子とのやりとりにうんざりしています。
しかも、やっと起きたと思ったら、ボーッとしていて「朝ご飯、いらない」。結局、何も食べずに家を出る始末です。こんな調子で、授業に身が入るのでしょうか?

伊保子先生の脳科学診断

脳科学者 黒川伊保子
感性リサーチ代表。感性アナリスト。人工知能の研究に携わったのち、脳と言語の研究に。脳科学の視点から子育てのアドバイスもしている。

朝グズグズされると、ほんと、うんざりしますよね。お悩み、よ~く、わかります。でも「この子は朝が弱いから」とあきらめるのは、ちょっと待って。毎日の食事内容を変えるだけで、朝からシャッキリ目覚め、1日を意欲的に過ごせるとしたらどうでしょう。脳科学を専門とする私と、分子栄養学の智春先生のコンビで、お子さんを変身させますよ。

寝起きが悪いのは、脳がちゃんと「寝覚めモード」に移行しないから。そうなってしまうのは、睡眠の質に問題があるからです。上質の睡眠を取れば、代謝がすみやかに進み、神経系が寝覚めモードにしっかり移行するため、すっきりと目が覚めます。

そのために必要なのが、脳内の神経伝達物質「メラトニン」です。メラトニンが十分に分泌されていれば、夜、暗くなると深部体温が徐々に下がり、自然に眠くなります。

では、メラトニンをつくる食事はどうすればいいのか。それは智春先生に譲りますが、上質睡眠のために生活習慣上のアドバイスを3つ。(1)朝日を目撃すること、そして、(2)日没後はテレビや携帯などの電子画面の凝視を控えさせること。メラトニンは、網膜が朝日の刺激を感じると12~15時間後に分泌スイッチが入り、網膜に電子光が当たると分泌が阻害されるからです。さらに、(3)夜バスタブに漬かるとメラトニンの分泌量が増えることもわかっています。