智春先生の脳食レシピ
伊保子先生のお話の通り、寝起きの悪い子は睡眠ホルモン「メラトニン」が足りません。では、どうするか。
晩ご飯にタンパク質を食べさせてください。
メラトニンの元となる栄養素のトリプトファンは、タンパク質から代謝されてできる必須アミノ酸の1つ。体内では合成ができないため、食品から取ることが必要なのです。トリプトファンを多く含むタンパク質は、肉、卵黄、魚、チーズなどのほか、大豆、ナッツ、アボカド、バナナにも多く含まれます。
さらに、ビタミンB群とマグネシウムを合わせて取ると、メラトニンを合成しやすくなります。「タンパク質+ビタミンB群+マグネシウム」が熟睡のためのトライアングル栄養素です。ビタミンB群は、豚肉、牛レバー、ニンニク、トウガラシ、イワシ、サンマなどに、マグネシウムは海苔(のり)、桜エビ、とろろ昆布、油揚げや貝類に多く含まれます。
家庭でのメニュー例ですが、豆乳ベースの豚と油揚げの味噌汁や、豆乳のクラムチャウダー。豚シャブをクルミとゴマだれで。マグロ・アボカド・納豆・ゴマの海苔とレタス巻き、チーズ入りハンバーグのニンニク醤油ソースにカリカリしらすとアボカドのサラダ、など。
主食には、トリプトファンリッチなタンパク源でもあるパスタや蕎麦(そば)がおすすめです。