【田原】みんな何を話しているのですか。日本人の多くは、中国は共産党一党独裁で言論の自由がない国だというイメージを持っている。これは偏見だろうと僕は思うけど、実際はどうですか。
【TP】基本的には自由です。ただ、共産党の批判はだめです。批判を書いて騒ぎが大きくなったら、削除されます。
【田原】そうですか。習近平が就任する前だけど、胡錦濤批判や温家宝批判は平気だと聞いたけど。
【TP】政策への批判は見ないですね。ただ、政府の怠惰を報じるニュースはすぐ拡散します。
【田原】いま習近平は国民の不満を解消するために、既得権益を持つ共産党幹部や役人の腐敗を取り締まっていますね。そのニュースは習近平の狙いどおりだから、拡散してもいいのか。話は変わるけど、尖閣問題以来、日本と中国の関係はあまりうまくいっていません。あなたの仕事も影響があった?
【TP】あの事件後、中国の人から招かれていた仕事がストップしていたのですが、数カ月前から再開しています。
【田原】こんな影響があると、中国の政府と日本の政府がつまらないメンツを張り合うことをやめろとは思わない?
【TP】張り合う気持ちはわかるんです。中国の人って、国に対する情熱というか、中国人ということにすごく誇りを持っています。それときっと日本人も同じで、こういうときに譲りたくないという気持ちはすごくわかります。
【田原】じゃあ、どうすればいい?
【TP】どうしたらいいのかな。話し合いしかないような気がしますけど。
【田原】おっしゃるとおり。日本政府も中国政府も話し合いをすべきです。尖閣がどちらのものかは両方が主張し合っていればよくて、あとはぜんぶ仲良くすればいいです。まあ、いいや。最後にTOKYO PANDAさんのこれからのことを聞きたい。いまは洋服、美容、旅行といろいろやっていますが、本当は何をやりたいですか。