「いつも上機嫌な人」は何が違うのか。脳科学者の西剛志氏は「独り言や脳内トークを含めた言葉の使い方が違う」という。私たちの脳や気分に影響を与えるという「言葉の力」と、ポジティブに変換する方法を聞いた。

自分の発言や口癖は幸福度や生産性に影響

普段、何気なく口にしている「言葉」。口癖や、無意識によく使う言い回しなどは、誰しも持っているものでしょう。しかし、自分の発する言葉が、知らず知らずのうちに自分の脳や気分のありように大きな影響を与えていることは、あまり知られていません。

私たちが日々扱う「言葉」は、他者に対して発する言葉だけではありません。独り言や、頭の中で思い浮かべた言葉(脳内トーク)も含みます。これらの言葉を意識的に変えることで、物事の捉え方や行動、健康から仕事のパフォーマンスにまで影響を与えることがわかっています(下図参照)。人が言葉を発したとき、脳の中では一体何が起こっているのでしょうか。