疲労やストレスを溜め込まない人は何をしているか。医師の保坂隆さんは「人間の集中力には限界があって、長く仕事を続けても効率が落ちるだけだ。ランチタイムは単に食事をとるだけでなく、いったん頭をリセットし、体の中にパワーを充電できる過ごし方をしたほうが結果的にはよい仕事ができる」という――。
※本稿は、保坂隆『精神科医が教える 心と体をゆっくり休ませる方法』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
仕事に身が入らないなら、思いきって早退してみる
仕事をしていれば誰しも、自分の不手際で大きなミスをすることがあるでしょう。そんなときは心の平穏が失われ、頭が真っ白になる人、逆に頭に血が上る人も多いと思います。
「なんでこんなミスをするんだろう。自分はこんなにダメな人間だったのか!?」
「ああ、なんということだ……。先が見えない……」
心が動揺して、そのせいなのか、何をやってもミスが続いて、さらに自己嫌悪を強めていく。また上司にこっぴどく叱られて、ひどく落ち込む経験をする人も多いでしょう。
「上司から叱られたぐらいで落ち込んではダメだ」と頭ではわかっていても、叱られるのは気持ちのいいものではありません。とくに、同僚や後輩の面前でやられると、いくら自分に問題があったとしても、「なにも人前で叱らなくたっていいじゃないか」と、上司の思いやりのなさに腹が立つものです。
こんな場合は、いくら集中したくても、悔しさと情けなさが込み上げて、仕事どころではないと思います。そんなモヤモヤを思いきってリセットする方法に、「早退」があります。
荒っぽいかもしれませんが、イライラ状態のまま仕事を続け、なんとなく不機嫌なオーラをまき散らしたり、後輩に八つあたりするよりいいかもしれません。

