大事なのは記憶じゃなく「仮説を立てる」こと。四季報写経の本質とは

――先ほど、写経することでビジネスアイデアをひらめきやすくなる、とおっしゃっていましたが、であれば写経の本質は「企業の情報をただひたすら記憶する」というよりは「ビジネスアイデアを考える」ことにあったりするのですか?

ウーマン:おっしゃる通りです。写経では、個々の数字や情報の背景についての「仮説」を立てることが何より大事です。書き写す過程で「なぜ売上高が伸びているのか」「なぜ利益率が下がっているのか」と積極的に疑問を出すようにして、IR資料をさらに調べたり、生成AIを活用したりして深掘りしながら仮説に落とし込んでいきます。