唯一の解決策は摂政を置くこと

架空の話だとは言ったが、皇位を継承する資格を持つ男性皇族は、今や秋篠宮、悠仁親王、それに常陸宮に限られている。常陸宮は上皇の弟であり、現在89歳である。皇位継承の可能性があるのは秋篠宮と悠仁親王だけであり、少し先のことを考えてみれば、悠仁親王以外に天皇になれる人間はいないのだ。

ただ、天皇不在の状況に直面したとき、ただ一つ解決策がある。それが摂政せっしょうを置くことである。皇室典範の第16条では、天皇が成年に達しないときと、「天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないとき」は、皇室会議の決定で摂政を置くと定められている。

摂政になれるのは成年に達した皇族であり、慣例的に男性が優先されるが、女性も含まれている。皇后や皇太后、太皇太后、それに内親王や女王でも摂政になることはできる。その点で、女性皇族の存在は重要なのである。