なぜ「愛子天皇」待望論が唱えられるのか。皇室史に詳しい宗教学者の島田裕巳さんは「愛子内親王は、象徴天皇制のもとでの皇族としてのふるまい方を自ずから身につけている。その点で別格である」という――。

「子どもに継いでほしい」という親の想い

娘しかいない父親の心境はいかなるものなのか。現代の天皇家について考える上で、その点は、実は重要である。

かくいう私も、娘しか子どもがいない父親である。もし、自分に息子がいたとしたら、今とはやはり違う心境になるのではないか。そう思うときがある。