人生のどん底で出合った1冊の本の中身

「ミニマリスト生活」と聞くと、どんな印象を抱くでしょうか? 「なんでもかんでも捨てるんでしょ」「質素倹約の鬼」「貧乏くさい」……そんなふうに思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、約10年にわたってミニマリズムを実践してきた私からすると、それらは事実と異なるイメージ像です。少なくとも私は、ミニマリストになってから、物質的にも精神的にも満たされた日々を過ごしながら、理想の未来へと歩み続けることができています。ミニマリズムはむしろ、より自由で、より豊かな人生を叶えてくれる生き方なのです。

私も20代半ばでそれを実感するまでは、モノだらけの部屋で暮らしていました。だんだんと片付けや家事をするのが面倒になり、ストレス発散でまたモノを買う。当然、お金が貯まるわけもなく、稼ぐために労働時間を増やし、心身ともに疲労困憊こんぱい。そんな生活を続けていたら、2015年に持病の潰瘍かいよう性大腸炎が再発してしまいました。当時、転職先になじめず、「辞めたい」と彼女に伝えたらフラれてしまい、精神的に参っていたことも、再発の要因だったと思います。下痢と下血がひどく、1日に30〜40回はトイレに駆け込むような状況で、結果的に仕事を辞めざるをえなくなりました。