人前で平気で酔いつぶれる江戸っ子たち

本船町あたりの路上に目を移すと、魚や野菜を売る人たちに交じって、酒の立ち売りも見られる(図②)。

早い時間に仕事を終えた江戸っ子は、店に寄らずとも、道すがら、立ったままのちょいと一杯を、気軽に楽しんでいたのだ。通勤電車の座席で缶ビールを空けようものなら白い目で見られる現代とは大違い。

図② 昼日中、しかも路上で酒が売られていたお江戸日本橋。『熈代勝覧』。『江戸呑み』より。
図② 昼日中、しかも路上で酒が売られていたお江戸日本橋。『熈代勝覧』。『江戸呑み』より。

そう、昔の日本社会は酔っぱらいにも実に寛容だったのだ。