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図のような日程でデスク周りの整理を進めることを決めた。

改めてデスクの理想像を設定する。「席に着いたら仕事のスイッチが入るような集中できるデスクにしたい」。具体的な目標などもシートに記入する。

「書類を3分の2にまで減らす」「文房具は使うものだけに厳選」「使ったらすぐしまう動作を習慣化する」。以上3つが内山さんの目標。さあ、今日は丸1日かけて大整理だ! と思ったら小松さんからストップがかかった。

「一気に片づけようとしたら失敗します。次回のハードルが上がってしまい、習慣化できなくなるからです。毎日少しずつやることが成功の秘訣。1日15分間、片づけをしてください」

カウンセリング当日、小さい引き出しだけ手をつけることに。開けてびっくり! 仕事には必要ないと思われる私物が詰まっていた。

まずはデスクをいくつかのブロックに分ける。例えば、机の一番上の引き出し。今日片づけるのはこの1ブロックのみだ。

引き出しの中身をすべて別の場所に移動させ、「要るもの」「捨てるもの」「共有スペースに戻すもの」に分けていく。モノ1つにかけられる判断時間は最大30秒まで。タイマーで厳密にやると、「思い出の品」などに見入って時間を浪費する心配がない。

なお、第1段階では整理だけを行えばよい。整頓までやろうとすると時間がかかりすぎるからだ。デスク全体の物量を減らしてから整頓にかかる。

内山さんの引き出しの中身を出してみると、見た目以上に大量のモノが入っていることが判明した。化粧道具やCD、文庫本、お土産品といった私物。伝票類や文房具といった会社の備品も同じものが複数見つかった。