100万円年収アップしたワケ

輸送用機器業で今回最も前年から平均年収が伸びたのは小田原機器(34位)だ。1950年に、富士写真フイルム(当時)のメンテナンス目的で設立した有限会社をルーツに持ち、路線バスがワンマン化へ移行するのを商機と捉えて関連機器の開発へと事業の軸足を移してきた。

2023年度は運賃収受機器事業が新札特需の追い風を受けるなどして利益率が改善。減収増益で、平均年収は全89社のうち唯一「3ケタ増」の101.3万円増加で658.5万円となった。

反対に最も平均年収が減ったのは48位のデイトナだった。二輪関連用品の卸売を中心に手掛けている。2023年度はコロナ特需の反動なども影響して減収減益に直面。平均年収は58.3万円減少し、619.0万円となった。