マイワシは過去10年平均の2倍以上獲れている

6、7月の梅雨の時期に水揚げされるマイワシ(以下、イワシ)は「入梅イワシ」と呼ばれ、1年で最も脂がのって美味しいと言われる。ただし、脂が多い=美味しいとするかどうかは人それぞれ。48歳の筆者は脂たっぷりよりもさっぱりとして旨味のある魚のほうが好きだ。上田さんも「魚は変化を楽しむもの」だと言い添える。

「イワシは早ければ1月頃に出回り、4月には北海道産などはかなり太っている。初夏の産卵を終えると痩せるけれど、脂がないだけで旨味はある。団子汁や塩イワシにすれば十分に旨い。イワシは鮮度が良くて安ければ買い、だね」

さばいたイワシは真水に浸して血抜きする。何度か水を変えて、血で濁らなくなったら下処理完了
さばいたイワシは真水に浸して血抜きする。何度か水を変えて、血で濁らなくなったら下処理完了(筆者撮影)

1990年代と2000年代はほとんど獲れなかったイワシ。現在は一転して豊漁期にあり、例えば富山県では大量に水揚げされている。富山県の水産研究所によれば、今年2月の漁獲量は4000トン弱。過去10年平均値の約2.6倍の量である。富山産や氷見産と書かれた新鮮なイワシを見つけたら即買いで間違いない。