ディズニーの転売対策に動じない転売ヤー

このように効果を発揮している対策もあれば、うまくいっていないものもある。

ディズニーランドとディズニーシーでは、限定グッズを大量に買い込む外国人転売ヤーの姿が目撃され、たびたびSNSで話題になっている。

そのディズニーシーで1月から行われている新イベント「ダッフィー&フレンズ・ワンダフルキッチン」では、関連する限定グッズを販売。転売対策として、当日入園済みのチケットがある人のみ、ディズニーリゾート・アプリ内で1つ購入できるという制限をかけたのだ。

ところが、転売ヤーは入園チケットをバイトに無料で配り、購入権を獲得して限定グッズを大量に購入。開演直後にはメルカリに出品され、定価よりかなり高額な値段で転売されてしまった。対策としてはあまり効果がなかったと言えるだろう。

4月8日から始まるダッフィー&フレンズ20周年「カラフルハピネス」でも同様の対策を講じることが発表されているが、またメルカリ内で高額転売が相次ぐことになる可能性が高い。

Nintendo Switch2の「神対策」

コンサートチケットの高額転売に対して、法的措置に踏み切る企業も出てきている。旧ジャニーズ事務所が設立したタレントマネジメント会社STARTO ENTERTAINMENTは、チケット転売サイトを相手に発信者情報開示請求を行い、転売ヤーの情報を開示させた。また、今夏にも公式リセールサイトを立ち上げる方針で、転売対策に力を入れていることが見てとれる。

そしていま注目を集めているのが、任天堂が6月5日に発売すると発表した新型ゲーム機「Nintendo Switch2」だ。

日本語のみに対応する「日本語・国内専用版」と英語などで遊べる「多言語対応版」で価格を分けており、国内版は4万9980円で、海外版は6万9980円となっている。この二重価格は転売対策の可能性があると言われている。

任天堂の公式通販サイト「My Nintendo Store」で、国内版・海外版のSwitch2の抽選販売を実施。国内の家電量販店や通販サイトで買えるのは国内版のみで、海外版は公式通販サイトのみで購入可能となっている。