使用済みドジャースチケットが1万5000円
今年3月18、19日には、6年ぶりの日本公式戦となるMLBドジャース対カブスの試合が東京ドームで行われた。ドジャース大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、カブス今永昇太、鈴木誠也という日本人選手5人が集結するため大きな注目を集め、プラチナチケットとなった。
入手困難となった結果、チケット転売サイトである「チケット流通センター」「チケジャム」などでは、バックネット裏の指定席のチケット(定価6万円)が150万円以上の値で出品されるなど、高額転売が話題となった。
ではメルカリではどうなっているかというと、何とこの時の開幕戦使用済みチケットが販売されている。SSS席の使用済みチケットは、1万5000円で売れていた。現地で試合を観られなかったファンが、使用済みでもチケットを入手してコレクションしようというのだろうか。
普段はアメリカに行かなければ観られないメジャーリーグの試合を、何としてでも一目観たいと考える気持ちは分かる。チケットが高騰するのはもっともだろう。しかし、使用済みのチケットまで売ろうと考えるのはなぜなのだろうか。
無償配布のお薬手帳もターゲットに
TVアニメ「薬屋のひとりごと」と日本薬剤師協会がコラボしたお薬手帳も転売の標的となった。3月から薬局窓口などで無償配布されているものだが、メルカリで出品が続出。元手がゼロなので、売れた金額がそのまま転売ヤーの利益となってしまう。
アニメ公式サイトでは3月5日に「今回の取組みは、お薬手帳の重要性の訴求を目的とし、薬局をご利用の方へお渡しをさせていただいております。コラボお薬手帳の転売はおやめ下さい。また、転売されているコラボお薬手帳の購入もお控えください。」と呼びかけたが、その後も多数出品されている状態で、1000円前後の値が付けられていた。