カカオポリフェノールの健康効果
カカオポリフェノールの健康効果をまとめてみます。
◆血圧低下
カカオポリフェノールは血管を広げる働きがあるため、血圧低下の効果が期待できます。
◆動脈硬化の予防(心筋梗塞や脳卒中の予防)
動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなるなどして血液がスムーズに流れなくなる状態で、心筋梗塞や脳卒中の原因となります。カカオポリフェノールには、動脈硬化の原因となる「悪玉(LDL)コレステロールの酸化」を防ぐ働きがあることがわかっています。
◆冷え性の改善
カカオポリフェノールは血管を広げる働きがあるので、血流がよくなるとされています。それによって冷え性の改善が期待できます。
◆アレルギーを防ぐ
アレルギー症状には活性酸素が関係していることがわかっていますが、カカオポリフェノールが活性酸素の働きを抑えてくれるため、抗アレルギー効果が期待できることが明らかにされてきています。
ほかにも多くの研究が行なわれ、カカオポリフェノールには、認知症の予防や記憶力の改善、胃炎や胃潰瘍、胃がんの危険因子にもなるピロリ菌の殺菌効果など、多くのうれしい効果が発表されています。カカオポリフェノールがもたらす健康効果については、これからも多くの研究が進むことでしょう。
効果的に摂取するためのポイント
ここまで読んで、「カカオポリフェノールの効果を得るために、どうやってチョコレートを選べばいいの?」と思った方へ、大事なポイントがあります。
それは、パッケージに記載されたポリフェノールの含有量を確認することです。
カカオ含有量(カカオ70%など)が目安にはなりますが、厳密にはカカオ分とポリフェノール量は必ずしも比例しません。カカオ分のうち、カカオバターが多いチョコレートならば、ポリフェノールの含有量は少なくなるため、カカオ分だけでなく、ポリフェノールの含有量もチェックしましょう。
(初公開日:2025年3月27日)