自動車・輸送、電機・精密が比較的軟調

もっとも、日本株の年初来騰落率を業種別にみると、上昇と下落のセクター数が概ね拮抗しており、株式市場が悲観一色というわけではない。特徴的なのは、時価総額が相対的に大きい「自動車・輸送」や「電機・精密」が、比較的軟調に推移している点である。(図表2)

【図表2】日本株の年初来騰落率(%)

日銀短観(2024年12月調査)によると、日本の大企業の年間売上高(2023年度)に占める輸出額の割合は17%程度だが、製造業に限ると35%が輸出である。なかでも自動車(49%)やはん用・生産用・業務用機械(49%)、電気機械(41%)の輸出割合が高い。

為替レートが円安水準で推移しているにもかかわらず、輸出依存度が高い業種の株価が軟調な背景には、トランプ政権による関税の引き上げ懸念がある。1月20日のトランプ大統領の就任以降、世界中の株式市場参加者は、次々と打ち出されるトランプ関税に身構えている。