リヤカーが坂道や段差を通ると、看板にくくられた鈴がチリリンと鳴る。懐かしい音色だ。路面電車が行き交う広島の町に、おむすびが描かれた暖簾を付けたリヤカーがやってくる。そう考えるだけで、なんだかワクワクした。
リヤカーが出発してすぐ、「初めて買う」と言う男性がおむすびを2個買っていった。その後、果穂さんが広島本通商店街の脇道に到着すると、次々と客が訪れた。
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