投資で成功確率を高めるには何をすればいいか。歯科医師で経営コンサルタントの多保学さんは「株価が暴落した時は株のバーゲンセール状態だ。そのために、平常時はキャッシュポジションを厚く持っておくといい」という――。

※本稿は、多保学『1億円かけて学んだ成功する人がやっていること』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

ビジネスマンのバックビュー
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明らかに株価が安いタイミングは大体わかる

株式市場では、10年に一度くらいの間隔で「○○ショック」と呼ばれる暴落が起こります。直近ではコロナショック、その前にはリーマンショックがありました。

世の中のお金持ちたちは、このような株価が暴落した時こそ株を買います。なぜなら、株のバーゲンセール状態だからです。そのために、平常時はキャッシュポジション(手元資金)を厚めにしておきます。

株価が暴落する時は、機関投資家がポートフォリオのリバランスのために株を売ります。その一時的な株価の暴落に焦って個人投資家も売るので、さらに株価は下がります。

また株式投資には信用取引というものがあります。この信用取引を行っていた個人投資家に追証おいしょう(追加保証金)の差し入れ義務が発生しますので、さらに雪だるま式に株価は下がります。

「頭と尻尾はくれてやれ」という有名な相場の格言があります。

投資は最安値(底)で買い、最高値(天井)で売るのが理想ですが、現実にはほぼ不可能です。そのため、天井(頭)や底値(尻尾)で取引しようと思わず、近いところで手を打て、という意味です。

普段から相場を見ていれば、明らかに株価が安いタイミングは大体わかるものです。

この格言にならい、株価が大暴落したタイミングで買い増すのです。普段の相場から大きく下げた価格で購入できますから、○○ショックが落ち着いて株価が戻ってくると、大きな利益が実現します。