NISAで市場が過熱気味の時は要注意
ポイントは、皆がやっていることと逆の行動をすることです。そうでなければ大きく儲けることはできません。皆がピンチと言っている時こそ大チャンスなのです。
ちなみに、私の場合は有価証券は手堅いものしか買いません。個別株はほとんど買わず、ポートフォリオの8割は投資信託です。○○ショック時でも投資信託を買い増します。投資信託は、「eMAXIS Slim 全世界株式」や「eMAXIS Slim 米国株式」などのインデックスファンドがメインです。
ほとんどの場合、このような投資信託の場合、価額は時間をかけて戻っていきます。
損をする可能性のある金融商品の場合は、初めから損をしてもいいという前提で購入します。これは、どちらかというと投資ではなく投機として考えます。
そのため、毎日相場の価格を見ながら相場感を養うことは重要です。
逆に、昨今のようにNISA(少額投資非課税制度)の新制度が始まり、市場がやや過熱気味な時には、あまり買いません。通常時は長期的にドルコスト平均法で愚直にインデックスファンドを積み立てているだけです。
私の場合、投資信託などは、基本的に長期保有が大前提ですので相場の乱高下はあまり気にしていません。しかし、ポイントは皆がろうばい売りするようなタイミング、つまり過度に株価に動きがある時に、買い増せる勇気があるかどうかです。
多くの人と逆の動きをする
なぜユニクロは世界中に展開できているかと考える
まだ投資を経験していない人には、収入の10%を使って株式投資をすることをおすすめします。身銭を切って投資すると、世の中の動きに関心を持てるようになります。
株式投資をするには、投資先を選ばなければいけません。
そのためには、今後成長が期待できるのは、どのような業界や企業なのかを知る必要があり、企業を取り巻く社会や経済の状況も含めていろいろと調べるようになります。また、どういう企業が、どのようなビジネスモデルで利益を上げているのかを考えるようになります。
例えば、ユニクロ(ファーストリテイリング)に対して、単にリーズナブルな洋服を売っている店ではなく、製品をどこの工場でつくって、どのように利益を上げているのか、なぜ世界中に展開できているのか、といったことを考えるようになります。この考えることや行動がとても重要なのです。
雑誌の記事や、投資系インフルエンサーが「この株がいい」と推奨したものを買うのではなく、どんな会社が今後成長しそうか、自分の頭で考えられるようになると、経済が面白くなってきますし、世界の見え方も変わってきます。
IR(Investor Relations)という、企業が投資家に対して情報提供するものを読み解きたくなるかもしれません。IRを読み解くには、簿記や財務の知識が必要になります。これ自体も自分にとって勉強になるはずです。