最近は同じ職場に正社員と派遣社員・パート社員が混在するようになっています。彼女らは往々にして仲がよくありません。そういう職場で、不用意に一方の肩を持つと「C部長が派遣のDさんと職場の外で会っているのを見た。男女の仲に違いない」と、あらぬ噂を立てられてしまうかもしれません。そうなると、ちょっとしたことでもセクハラと見られてしまうでしょう。
「くだらない」とけなすのも絶対にダメ
さて、以上のような点に気をつけて「爽やかな、できるオヤジ」に変身できたとしても、もちろん何をしても許されるわけではありません。とりわけ次のような言動には気をつけましょう。
たとえば「今日の服はおしゃれだね。お出かけ用?」などといった、プライベートに踏み込む発言です。
もっとまずいのが「昨日と同じ服だね」という服装チェック。深い意味はなかったとしても、女性のほうは「昨夜は恋人のところに泊まったのかな?」と、嫌みをいわれたように感じます。
「なんだか今日はイライラしているなあ。生理?」などは、完全なセクハラの例。誰であろうと許されません。「今日は化粧が濃いね」もNGです。
テレビの人気タレントや、韓流ドラマのようにブームになっているものを、上から目線で「くだらない」とけなすのも絶対にダメ。といって、流行りものにおもねる態度もよくありません。
セクハラについて書かれた本はたくさんあります。とりあえず1冊読んでみて、セクハラに関しての常識を身につけておくといいでしょう。インターネットにも、セクハラについて書かれたサイトはたくさんあります。
ざっと目を通してみると、思い当たることはあるはずです。そして、「危険だな」と思ったら、よけいなことは口にしないのが賢明でしょう。
恋人・夫婦仲相談所所長 二松まゆみ
夫婦仲、恋仲に悩む女性会員1万3000人を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。対面相談サロンも設ける。近著『夫とは、したくない。』(ブックマン社)。
夫婦仲、恋仲に悩む女性会員1万3000人を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。対面相談サロンも設ける。近著『夫とは、したくない。』(ブックマン社)。
(構成=久保田正志 撮影=的野弘路)