マノリティ優遇を「逆差別」と主張する声は以前からあり、裁判でそうした主張が認められたケースもある。保守派の判事が多数を占める連邦最高裁は2年前、大学の入学選考や企業の雇用におけるマイノリティ優遇措置は「法の下の平等」を保障した合衆国憲法に違反するとの判決を下した。

全米各地の大学や企業は、歴史的に差別されてきたマイノリティに平等な機会を保障するためクォータ制などの差別是正措置(アファーマティブ・アクション)を採用してきたが、この最高裁判決はアファーマティブ・アクションを事実上葬り去るものだった。

ミズーリ州の訴訟でもベイリーは、スターバックスの取締役会が人種や性別に基づくクォータ制を採用し、マイノリティの割当枠を満たした「業績」を役員報酬に連動させていたことを「違法」と主張している。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
【関連記事】
もはや誰が大統領になっても同じ…アメリカで蔓延している失言・謎発言・謎投稿なれの果ての"通常運転"
トランプ大統領になっても「日本製鉄いじめ」は終わらない…窮地の日本に残された「たった一つの逆転シナリオ」
「7万人の役人リストラ」は序章に過ぎない…アメリカ全土を巻き込むイーロン・マスク氏の"社会実験"の中身
「テイラー・スウィフト効果」はもう意味をもたず…アメリカのZ世代がセレブの政治に疑問を向けるワケ
東京は「金持ちと貧乏人の街」になりつつある…日本で格差がどんどん広がっている根本原因