2025年1月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。マネー部門の第2位は――。

マネー部門では、お金が貯まらない家の特徴を解説した記事が1位に。お片づけ習慣化コンサルタント・西崎彩智さんは「お金の貯まる家か貯まらない家かは、玄関を見ると一目でわかります。ビニール傘など“7つのもの”がある家は要注意」と語ります。税理士の廣岡実さんによる、脱サラしてフリーランスとしてはたらく人々が直面する税負担や年金問題の解説記事が2位に。脱サラ生活を成功するための節税対策を紹介しています。3位はファイナンシャルプランナー・深野康彦さんの解説記事。金利が2%台に上昇する中、賢いお金の貯め方として「1年物の定期預金」の活用を提案しています。1~5位のランキングは以下の通りです。

第1位 お金の貯まらない家の「玄関」には決まってある…片付けのプロに聞いた「新年」絶対に撤去すべきもの
第2位 DeCoでもNISAでもない…税理士が「脱サラした人は真っ先に加入すべき」という節税効果抜群の制度
第3位 「金利2%台」を絶対に逃してはいけない…賢くお金を貯める人がやっている「定期預金の活用方法」
第4位 信頼度最低「SNSインフルエンサー」に次ぐワースト2位なのに医師より稼ぐ"年収4000万円超"の職業の名前
第5位 こうして私は会社勤めをしながら資産3億円を築いた…投資家がフル活用した「ネットにタダで落ちている情報」

働き方が多様化する今、会社員より自由なフリーランスへの転向を考える人は増えているようだ。しかし、税理士の廣岡実氏は「いっときの憧れだけでフリーランスになるのは危険。50代までは高収入でも、60代を過ぎて急に困窮する人が少なくない。老後も不自由なく暮らせるフリーランスは、大体5パターンに限られる」という――。
悲しい男
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フリーランスの世界は甘くない

なかなか上がらない給与。煩わしい会社の人間関係。いっそのことフリーランスになってしまおうか、と考える人は少なくないでしょう。

また、若い人の中には「自分の才能を活かして、一生フリーランスとしてやっていこう」と思っている人もいるかもしれません。しかし、フリーランスの世界は思ったほど甘くはありません。

40~50代までは毎日忙しく仕事ができていたフリーランスも、歳を取ります。世間でもよく言われるように60歳を超えると急に体も気力も「ガックリ」来てしまう人が多いようです。

税の支払いに追われる現実

そこそこ大きな会社に勤めてきた人であれば、退職金が出ます。また、現役時代に給料から随分と差し引かれていた厚生年金で、十分ではないとはいえ、老後に毎月一定額をもらえるようになるのはとてもありがたいことです。

これがフリーランスの同世代の場合、とても心もとない状況となります。社員がいなくても法人組織にして社会保険に加入していたならまだしも、個人事業でやってきたフリーランスにとって、もらえる年金はとても期待できる金額ではありません。現役時代だって、一部の売れっ子のフリーランスを除いて裕福といえるほどの稼ぎは難しいのが現実です。

しかも若い世代のフリーランスは入ってくるお金をそのまま使ってしまう傾向にあり、確定申告ではっきりする所得税、住民税、消費税の支払いにも追われて、とても十分な蓄えを作ることはかないません。

歳は急にとるのです。私の顧問先や知り合いのフリーランスの「老後」についてお話ししておこうと思います。