出世の法則は時代とともに変化

【IT】今後の流れとして、グローバル化は避けられない。海外の市場で飯を食っていく以上、海外での実績が出世を左右する時代になるのは間違いない。グローバルに活躍する人材の資質とは、若手を含めて“図太い人間”だ。

【精密】確かに昇進していくには海外経験があるほうが望ましい。「海外に行きたくない」というやつがいるが、論外だ。上司にインドネシアに行くかと聞かれたら「僕でいいんですか、ぜひ行かせてもらいます」というやつじゃないとだめだ。

【化学】出世している人というのは昔も今もそんなに変わらない。上が下した命令を自分のチャンスとして前向きにとらえている人だ。それと運もある。北米に赴任し、市場が大きくなり実績を挙げることもある。個人のキャリアを中心に考えているやつはだめだね。

【流通】日本国内の管理職の役割もどんどん変わっている。うちの会社では、今まではプレーイングマネジャーとしてやってきたが、会社の方針が一気に変わり、今はいかにして下の人間を動かすかが問われている。「自分で手を下すのではなく、人を育ててなんぼだ」と。現場の課長は皆、頭を抱えているよ。時代の変化だから受け入れざるをえない。だから必死になって部下に対する指導の仕方を勉強している最中だ。

【IT】いろんな人をマネージできる人でなければ、これからは出世はできない。昔の職場は正社員の男性ばかりで、部長が号令をかければ一斉に動き出したものだが、今の職場にはいろんな人がいる。女性もいれば、障害者、派遣社員、外国人もいる。こういう多種多様な人をマネージできない限りは、海外に赴任してもマネージできるわけがないと考えている。

【流通】多様な人たちをマネージできなければ数字を出すこともできない。人をまとめる力が出世の大前提だ。

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