父親たちの好奇心も満たせるレジャーに、工場見学がある。行き先選びには、学研キッズネット(学研教育出版)の「全国工場見学ナビ」(http://kids.gakken.co.jp/spguide/html/spguide/factory_navi/)が参考になる。普段目にするもの、口にするものがどうやってつくられているのか、子どもたちは興味を持って学べるだろう。帰りにお土産がもらえるところも多く、お得感もある。

またこのサイトでは、消防署や警察署、電車や飛行機の整備工場など、普段はめったに見られない施設も紹介されていることがある。サイトを見ながら子どもと一緒に行き先を考えるのも楽しいものだ。

長期休暇を利用して効率的に観光施設を回るためには、公共施設の割引クーポンがおすすめだ。東京の美術館・博物館等共通入館券実行委員会が主催している「東京・ミュージアムぐるっとパス」。2000円で77施設分の無料・割引券がついているため、すぐに元が取れる。美術館や動物園では、子どもは無料や低額であることが多いが、同行する大人の入館(園)料はそれなりにかかる。そんな悩みが解消できるのだ。

たとえば上野など公共施設が集まっている場所なら、1日回るだけで元が取れそうだ。その後はどこの動物園や施設でもタダで行けてしまうのだ。

また、博物館では星座の観察会、美術館ではワークショップなど、子ども向けの企画も催される。ただし、ぐるっとパスの有効期限は最初に利用した日から2カ月なので注意したい。関西の方には、65の施設を対象とした「ミュージアムぐるっとパス・関西」(【普及版】1000円・有効期間3カ月など)もある。

教育学者の汐見稔幸氏は、「子の学力は、『体験』『感動』の土台がないと伸びない」と語っている。体験や感動を親が子に与えられる期間はわずかだからこそ、たくさんの機会を与えたいものだ。感動体験を与えるのに経済力は関係ない。

「子どものため」を強調してきたが、奥様方が喜ぶ家族サービスとはほかでもない、「お金のかからないレジャー」である。父親のリサーチ力は、結果的に家族全員を満足させるのである。

(撮影=坂本道浩)
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