目まぐるしい変化の時代、生き残るためには常に新たなことを学ぶ姿勢が不可欠だ。では、多忙な仕事の傍ら、どうやって学べば最も効率的にスキルを高められるのか。
常に「より賢く」なることが必要な時代
われわれはみな、何らかのスキルを高めたいと思っている。仕事で成功するためには、とにかく自分を向上させることが必要だ。人前で話すことであれ、ソーシャル・メディアの活用の仕方であれ、データ分析の仕方であれ、自分がどんなスキルを高めたいのかはわかっているとしても、ではどうやってそれを学び始めればよいのだろう。もちろん、学習の仕方はスキルによって、また人によって異なるだろうが、誰にとっても役立つ一般的なルールがいくつかある。
新しいスキルを習得するということは、今日のビジネス環境において不可欠なことである。「目まぐるしく変わる競争の激しい世界では、新しいスキルを習得する能力は成功のカギの1つである。賢いだけでは十分ではない。常により賢くなっていることが必要なのだ」。こう語るのは、社会心理学者で、『Nine Things Successful People Do Differently』の著者、ハイディ・グラント・ハルヴァーソンだ。
バブソン大学の経営学・組織行動論教授で『The Coaching Manager : Developing Top Talent in Business』 の共著者、ジョセフ・ワイントローブも同じことを言う。「自分の能力を伸ばす機会、最初は必ずしも楽ではないやり方で伸ばす機会を絶えず探し求める必要がある。成功するためには継続的な向上が必要だ」。では、自分を向上させようとする際に従うべきいくつかの原則を紹介しよう。
その目標を本当に達成できるか
新しいスキルや能力の開発に取り組むときは、まず2つのことを確認する必要がある。1つは、自分の設定している目標が達成できるかどうかということだ。「人が習得できることには一定の限界がある」と、ワイントローブは言う。「たとえば、脳外科医になりたいと思っても、それに必要な目と手の協応力がない場合は、どうにもならないだろう」。