スマートフォンの見過ぎに注意
日常で気をつけておきたいのは、スマートフォンです。
スマートフォンを見ている時は、画面が小さいので顔のパーツが中央に寄りやすく、ついつい眉間のシワも出やすくなります。表情のクセは日常の積み重ねなので、こまめに修正していくことが大事ですね。
ちなみにスマートフォンをずっと見ている時は、顔面を下に向けている状態です。これをずっと続けていると、重力に引っ張られてたるみやすくなるので、そういう意味でも見過ぎには要注意です。
眉間のシワは相手を心配する時にも出ます。そんな時は心配の気持ちが伝わりやすいので、必ずしも悪いことばかりではありません。とはいえ、相手に怪訝な感じ、イライラしている印象を与えてしまうのは否めません。
ほんの一瞬の表情で、信頼が崩れてしまうのはもったいないですから、なるべく出ないように事前に対策できることはぜひ試してくださいね。
笑顔のポイントは「口元」
接客で大切なものの一つに笑顔があります。しかし、いつも同じような笑顔で応対するのは、つくられたような印象になり、営業的だなと思うお客様もいます。
場面、場面に応じた表情をすることが大切です。
どんな時にどんな表情であれば、違和感がなく伝わるのでしょうか。
ポイントは「口元」です。
口元の筋肉は表情筋全体に影響を及ぼすので、笑顔のバリエーションを、口元でコントロールしていくとよいでしょう。
場面ごとに笑顔を使い分ける
では、場面ごとにポイントを確認しましょう。
1 待機場面
口を閉め、口角を横に引きましょう。
口が開くと、どこか間の抜けた印象を与えてしまいます。
口角を重力のままにだらんとさせると、疲れを感じさせたり、不機嫌に見えたりもします。「閉めて横に引く」を意識してみてください。
2 歓迎の挨拶
上の歯を8本見せると、目の表情も生き生きと伝わります。
この時、下の歯は見せません。下の歯がはっきり見えていると、恐怖、怯えをあらわすような表情になってしまいます。
鏡で確認しながら、上の歯が8本出ている感覚を捉えてみましょう。
こうして文字にすると、何かとても難しい表情に感じてしまうかもしれませんが、口角を上げた自然な笑顔をつくると、だいたいそういう口元になっています。
3 お客様の話を聴く
口をギュッと結ぶと、こわばった表情で緊張を感じさせます。
力を入れず、唇の間に一枚薄い紙をはさんでいるような感覚で、少し隙間を開けると受け入れる表情に見えます。
4 お客様に説明する
話をする際は、上の歯4本が見えるくらい開くと適度に真剣な表情になります。
5 お客様の話に驚いて反応する、喜ぶ上の歯10本すべて見せるように、満面の笑みをつくりましょう。
感情のはじける様子があらわれ、お客様に共感していることが伝わります。
目元を変えるのは意外と難しいものですが、歯を見せることを意識すると頬が上がり、連動して目尻も下がるので、とても自然な笑顔をつくることができます。