表現の量を何倍にも増やすことができる
表現できる意味⑦:経験する(undergo)
経験する=undergoで意味は通じますが、表現としてはポピュラーではありません。ここもhaveを代用することで、「経験する」の意味合いが取れ、非ネイティブに伝わりやすくなります。
難単語 Employees will undergo training sessions next week.
↓
言い換え Employees will have training sessions next week.
haveを使うことで、多様な表現ができることが理解できたのではないでしょうか。
このように、非ネイティブエリートたちは簡単な単語が持つ意味を理解し、表現の量を何倍にも増やしています。
もう一つ、便利な単語であるlastの表現方法を紹介します。
「last」続く、持続する、生き残る…
「have」に加えて「last」も応用の利く単語です。こんなにもたくさんの意味があり、難しい単語を使うよりも、この一つでとても応用が利く単語なのです。1つずつ見ていきましょう。
コアイメージ:最後の
lastは「続く」「持続する」「生き残る」など、広い意味で使われる単語です。基本のイメージは「最後の」。シャットアウトという意味での最後ではなく、続いていく状態のまま、現時点での「最後」を示す場合にも使われます。「最後」というより「最新」のイメージを含めて、覚えてもらうと良いでしょう。
「last」は、文脈によって形容詞、名詞、動詞、副詞として使われるため、非常に柔軟な意味を持っています。
品詞ごとに表現できるニュアンスを紹介していきます。
表現できる意味①:続く(continue)
「続く」を意味する難単語はcontinueです。このcontinueはlastに置き換えることができ、同じ「続く」の意味を表現できます。
難単語 The meeting will continue until we decide a budget.
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言い換え The meeting will last until we decide a budget.
表現できる意味②:持続する(endure)
「持続する」の意味は難単語でendureと言います。endure【endured】もlast【lasted】に置き換えることができます。
難単語 The partnership has endured for over a decade.
↓
言い換え The partnership has lasted for over a decade.
表現できる意味③:生き残る(survive)
「生き残る」を表す単語はsurviveです。このsurviveと同じ意味をlastも持っており、同じ内容のまま、言い換え表現ができます。
難単語 Small businesses can survive by offering unique products.
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言い換え Small businesses can last by offering unique products.
動詞であるcontinue、endure、surviveが持つニュアンスを1つの単語lastで言い換えることができます。
難しい単語ではなく、簡単なlastを使うことで、物事が長期間または一定の期間続くことを強調しつつ、伝えたい内容を明確にするメリットがあります。