ネイティブの会話でも一般的な表現

表現できる意味④:前の(previous)

「前の」を意味する難単語はpreviousです。このpreviousを使わなくても、lastに置き換えられ、「前の」を簡単に表現できます。

「前のメールを参照してください」
難単語 Please refer to the previous email.

言い換え Please refer to the last email.
表現できる意味⑤:最新の(latest)

「最新の」を意味する難単語はlatestです。このlatestと同じ、「最新の」の意味で、lastが使え、意味を変えずに伝えることができます。

「レポートの最新バージョンを持っていますか?」
難単語 Do you have the latest version of the report?

言い換え Do you have the last version of the report?
はじ『世界の非ネイティブエリートはたった100語で話している』(SBクリエイティブ)
はじ『世界の非ネイティブエリートはたった100語で話している』(SBクリエイティブ)

形容詞であるpreviousやlatestもシンプルなlastで表現することができます。

ネイティブの会話でも一般的で、日常的に非常に頻繁に使われる単語であるlastを使うことで、カジュアルで使いやすい言葉になります。

表現できる意味⑥:最後に(finally)

「最後に」を表現する単語はfinallyです。このfinallyも、last【lastly】に置き換えられます。Lastly, we will discuss the deadline of the project.としても同じ意味で表現することができます。

「最後に、私たちはプロジェクトの期日を議論するつもりです」
難単語 Finally, we will discuss the deadline of the project.

言い換え Lastly, we will discuss the deadline of the project.
表現できる意味⑦:最近(recently)

「最近」を意味する難しい単語はrecentlyです。例文のmost recentlyをlastに置き換えても、「最近」という意味を含んだWhen did you meet your client last? の表現が成立します。

「最近いつ顧客に会いましたか?」
難単語 When did you meet your client most recently?

言い換え When did you meet your client last?

副詞であるfinallyやrecentlyもlastを用いて、同じニュアンスを持たせることができます。

便利な単語であるlastを使うことで、文脈によっては、結論や終わりを強調したり、より具体的な時点や出来事を示すことができるという利点があります。

シンプルにわかりやすく伝えることが最重要

ビジネスシーンで英語を使う際やネイティブと英語で話をする際に、「難しい単語を使わないといけない」と思い込んでいる方は少なくないかもしれません。

しかし、英語のリアルな世界では、相手にシンプルにわかりやすく伝えることが重要視されます。

世界の非ネイティブエリートたちは、このことを理解しており、語彙の量に頼らず、基本的な単語やフレーズを状況に応じて使いこなすことで、コミュニケーション能力を高めています。

世界で活躍している非ネイティブエリート流の使いこなし方を学び、リアルな英語を身につけていきましょう。

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