改革から30年たっても「裏金」はなくならない

海部・宮沢と二つの政権が潰れ、自民党は半壊し、6年の歳月をかけて政治改革関連法案が国会を通った。未公開株を政治献金がわりに政界にばら撒いたリクルート事件に端を発し、泉井事件(石油商の泉井いずい純一が高級官僚への度はずれた接待、政治家への多額の政治献金が発覚)などが続いたことに対して、国民の怒りが爆発した。

とにかく「政治とカネ」の問題に終止符を打たねば、政治は有権者から見放されてしまう。ようやく6年後に政治家たちが自らの既得権をすこしだけ手放して出した答えが、この細川政権時代の政治改革だった。