「発達障害」と「発達性トラウマ」の違い

ここで一度整理しておきたいのは、「発達障害」と「発達性トラウマ」の違いについてです。

実は、近年、発達障害自体が遺伝など先天的なものというとらえ方から、環境を原因とする考え方が主流となりつつあります。例えば、医師の岡田尊司氏は『自閉スペクトラム症 「発達障害」最新の理解と治療革命』(幻冬舎新書)の中で近年の研究動向に触れ、先天的であるとされてきた発達障害について環境要因の関与を示す割合が増え、「(環境要因の関与は)もはや否定しきれないところに来ている」と述べています。

簡単に言えば、発達障害も、胎内で受けた環境因子のストレス(化学物質や妊娠中のストレス)への暴露や、晩婚化の影響、分娩時のトラブル、出産後の不適切な養育など後天的なストレスの影響こそが問題では? と指摘されるようになってきたのです。