文学は社会に影響を与える

これがサイフューチャー社として具現化した。同社は注目を集め、すぐに100人以上ものSF作家と契約し、クライアントの求めに応じたオーダーメイドの作品を書いてもらうようになった。

この契約作家の中には、世界中で大ヒットし映画化もされているSFの傑作『三体』の著者・劉慈欣も含まれているというから驚かされる。ニューヨーカー誌の「SFでより良いビジネスを」(2017年7月30日掲載)という記事で、劉はサイフューチャーに参画した理由を聞かれてこう答えている。

「フリーランスの仕事としては、たいした報酬ではありません。しかしテクノロジーの進歩に関与し影響を与えられるチャンスを持てるのです。少なくとも、どういう製品に開発投資を行うのかを実際に決定するエグゼクティブたちに、自分の書いた作品が読まれるんですよ」