100%確実だと言いきれることはこの世にはないが…

たしかに、人類はかつて、いまでは真実として認められている意見を迫害したかもしれない。しかし、その歴史を反省するあまり、現代の人々(あるいは将来の人々)にとって明らかに危険な思想を野放しにしては本末転倒だ。

同じ過ちを繰り返さないことが大切なのは認めよう。しかし政府と国民は、権力を行使すべき分野でも過ちを犯してきた。不当な課税や不当な戦争が何度もあったのは事実だが、だからといって、税金を課すのをやめるべきだとか、どんな挑発を受けても戦争をすべきではないという話にはならないはずだ。国民と政府は、いまこの瞬間、自分にできる最も正しいことをしなければならないのだ。

100パーセント確実だと言いきれることはこの世にはない。だが、人間が生活していくうえで「この程度の確実性があればじゅうぶん」と言える基準は存在する。私たちは、自分の意見が行動の指針として正しいかどうかを考えることができる。いや、考えなければならない。