アイデアが生まれる
火曜日コンビニの“ゴールデンゾーン”棚
業界ナンバーワンから盗めるのはお客だけではありません。コンビニ最大手セブン-イレブンの店頭は、マーケティングデータの宝庫。棚のちょうど手に取りやすい高さの段は“ゴールデンゾーン”と呼ばれ、売れ筋商品ばかりが並んでいます。そのゾーンの品ぞろえを見れば、いま日本でもっとも売れている商品がわかる。セブン-イレブンの棚は、まさに日本の消費の最大公約数といっても過言ではないのです。
欠かさず足を運んでほしいのは火曜日です。毎週火曜日は、セブン-イレブン開発の新製品が店頭でお披露目される曜日です。このとき新商品につけられた価格は、その商品に対して消費者が払える上限の価格と考えていい。
たとえば新しい菓子パンが1個120円だったら、同じような商品を130円で売るのは無理。110円で売るか、別の付加価値をつけて130円で売るしかありません。このようにセブン-イレブンには、自社のマーケティング戦略に活かせる情報が数多く眠っています。それらをタダで見せてくれるのだから、積極的に店頭に出向いて活用したいところです。