なぜ高速道路のSAの駐車場は「斜め」なのか

「コメダ珈琲店こーひーてん」は駐車場の入口と出口を分けるなど、車を「停めやすい」配慮をしている。先に駐車場を設計してから建物の設計をする、という徹底ぶりだそうだ。

下地寛也『「しやすい」の作りかた』(サンマーク出版)
下地寛也『「しやすい」の作りかた』(サンマーク出版)

台湾には日本でもおなじみのAとBのデパートがある。地元の人によると、Aデパートのほうが駐車場1台あたりの幅が広いため、高級車に乗るお金持ちがよく行くのだそうだ。一方、Bデパートは駐車場の幅が狭いため、庶民の来客が多いという。1台1台のスペースをどんな幅で分けるかによって、来る客の属性も来客数も客単価も変わるわけだ。

ちなみに、高速道路のサービスエリアの駐車場は「斜め」に停めるようになっている。このタイプにはたいてい前から駐車するので、出発するときは必ず進行方向と逆の方向にバックするため「逆走しにくい」。車の正しい進行方向をわかりやすくする知恵だ。あえて「しにくい」を作ることで、安全を守っているわけだ。

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