「体重を増やすこと」が課題だった
僕、味は二の次ですから。(『Number 1048号』文藝春秋)
大谷翔平の食事に対する考え方は独特です。
高校時代、大谷の一番の身体づくりの課題は筋肉量を上げることと、60キロ台の体重をさらに増やすことでした。
そのため、「朝からすごく食べていた」といいます。
寮でおにぎりをつくって学校に持っていって食べ、お弁当も食べ、なおかつ練習前にも食事をとっていたほど。
目指す体重にはなれたものの、大谷にとっては、それはつらい日々でもありました。
ダルビッシュ有の指導を受けた
日本ハム時代は寮での食事が基本でしたが、入団して3年目を終えた冬、日本ハムはメジャーで活躍するダルビッシュ有を招き、大谷を含む何人かの指導を依頼します。
ダルビッシュは大谷たちと共に合同トレーニングを行い、栄養学とトレーニング理論を伝えます。
以来、大谷は食事から砂糖を排除し、白米ではなく玄米を選択。
また、トレーニング方法も変え、その後の圧倒的な成績につなげています。
アメリカに渡ってからは、ほとんど外食はせず、自炊がメインだと語っています。
基本的には同じものを同じ量だけ食べて、メニューも変えません。「その方がいろんなことがわかりやすい」し、「味は二の次」だと語っています。
大谷にとっては、食事もまた、野球のためなのです。