既存の情報メディアは一定のチェックのプロセスを経ている

4つ目の「発信元」については、もう少し解説を加えておきましょう。

まず、その情報が出版社、新聞社、テレビ局など既存の情報メディアから発信されているものであれば、一定の情報チェックのプロセスを経ていると想定することができます。

リモコンを手にテレビを見る女性
写真=iStock.com/west
「出版社、新聞社、テレビ局」などが発信した情報は信頼できる(※写真はイメージです)

もちろんそれだけでは完全に信憑性のある情報であるとは限りませんが、特定の個人の全くの思い込みによる発信ではないことがわかるので、ある程度の情報の質を担保するための基準にはなります。

「利害関係」を意識する

また、利害関係についても意識しておくことが重要です。

例えば、高血圧の薬を認可しようとする製薬会社が、薬の作用に関する研究をバックアップしていたとしましょう。

その研究の結果、その薬を飲んだ人は血圧が下がりやすいという結論が出たという情報が発信されていたとします。

きちんとした研究の成果かもしれませんが、利害関係があることは明らかなので、情報の信憑性という観点からは、他よりも疑ってかかったほうがいいでしょう。

このように、インプットを行う際には、ニュース記事や情報源を【基本チェックリスト】を使って評価する習慣をつけることが大切です。

クリアできた点がなかったり、1つか2つだけの場合には、いつもよりさらに疑ってかかる必要があります。

とはいえ、短い時間でリサーチをしなくてはいけないときなど、いつも【基本チェックリスト】をクリアした情報だけをインプットできるとは限りません。

自分の目的に合わせて、どの程度の項目をクリアすべきかを判断することが大切です。