安倍政権のキャッチとは裏腹に「すこぶる地味」

「私の持論は、国の基本は『自助、共助、公助』。自分でできることはまずは自分でやってみる。そして、地域、自治体が助け合う。その上で、政府が必ず責任を持って対応する。国民から政府がそのような信頼を得られるような、そういう国のあり方を目指したい」

安倍政権が掲げてきた「戦後レジームからの脱却」といった派手なキャッチとは裏腹に、すこぶる地味な印象があった。「菅らしい」といえば、そうなのだが。アタマの中ではなおも、キャッチフレーズを探している。話を聞いていくうちに、1976年、福田赳夫内閣誕生時の「(さあ、)働こう内閣だ」というキャッチがあったはずだと思い起こした。