聞き上手な人は、自分から「自己開示」する
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「私はひとり暮らしなんです。○○さんはご家族は?」
壁をつくらず、オープンに話をしてくれる人には安心するもの。
「私もこんなことがあってね」と自然に心を開いて、聞き役と話し役が交互に入れ替わり、話は盛り上がるわけです。
初対面で「年齢は?」「出身は?」「仕事は?」「結婚は?」と質問攻めにする人がいますが、この方法では警戒心ができて、信頼関係を築けないでしょう。
かといって、あたりさわりのない表面的な会話をするだけでも、親しくなれません。
ほんとうの聞き上手は、自分から積極的に自己開示します。
「私は~ですけど、あなたは?」と聞きやすそうな質問から入り、少しずつ自己開示を広げていきます。
話しにくそうなことはあえて聞かず、自分から話してくれるのを待ちます。
なんでも話せばいいというわけではなく、線引きをする必要はありますが、軽い黒歴史や失敗談を話すと、相手も肩の力が抜けて、信頼されていると感じるでしょう。
近しい同僚や友人に「いま、こんなことを考えていて」「ちょっと困っていて」「うれしいことがあって」と内面をさらけ出すことは、心の癒しになります。
話が盛り上がるのは互いが「話したい、聞きたい」と感じているときなのです。
興味がない話を聞くときは、視点を変えてひと工夫
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1“人柄”
「10年もゴルフを続けているなんて、部長は努力家ですよね」
2“気持ち”
「次のゴルフのことを考えると、仕事も頑張れるんじゃないですか」
3“自分”に引き寄せて教えを乞う
「私、やったことがないんですけど初心者でもグリーンに出られますか」
目上の人などの“興味のない話”は、無理して聞かなくてもよいのです。聞くことを放棄するのではありません。指揮者になったつもりで、話を展開していくのです。
すると、案外、興味深い話が聞けることもあります。
興味のない話を面白くするのは、聞いている側の視点次第。
大事なのは、「この人はどんな人だろう?」と相手に興味をもって、人間探求のつもりで聞くことです。
まずは、相手の話にからめて、人柄や気持ちを知る質問をしてみましょう。
たとえば武勇伝や自慢話を聞くときは「勇気がありますよね」「○○が好きなんですね」というように。「どうしたらそうなれますか?」「○○について知りたいです」と自分に寄せて教えてもらうのもあり。
とくに目上の人の話を熱心に聞くと、かわいがってもらったり、チャンスをもらえたりするもの。年齢や境遇が違う人ほど、学ぶこと、刺激になることは多いのです。