いいリアクションで好感度アップ!
「ふーん、なるほど。で?」
↓
(びっくりした表情で)
「えーー⁉️ ほんとうですか。それ、面白いですね~」
「聞き上手」というと、的確な質問をして相手の話を引き出したり、あいづちのバリエーションが豊富でテンポよく聞いたりする人を想像するかもしれません。
もちろん、そんな人もいますが、それよりも話したくなるのは、自分の話に対して、楽しそうにリアクションをしてくれる人でしょう。
「それはすごい!」「いやぁ、うれしいですね~」「えぇっ! そんなことってあるんですか?」とゆたかに感情を表現してくれる人と話すと、「私の話はそんなに面白い?」とうれしくなって、ついつい話しすぎてしまうこともあります。
無表情に「へー」「ふーん」「そうですか……」と返されると、「自分の話はつまらないのかな」と自信がなくなり、話していてもつまらなくなってくるはずです。
会話は単なる情報の交換ではなく、感情のやりとり。
喜怒哀楽やおどろき、好きといった感情は言葉では言い尽くせないので、顔の表情や身振り、声のトーンなども総動員して「3割増し」で表現しましょう。
仕事などでは感情を出さないほうがいいと思われがちですが、人間は感情の生き物。人間関係も経済も人の感情が生み出しています。
にこにこしながら話を聞き、ところどころで大きなリアクションを心がけることが、聞き上手の第1歩です。
「否定」はせずに、とことん「肯定」「共感」する
↓
「そのアイドルが好きなのね。応援する人がいるだけで、元気になれるよね」
単なる雑談なのに、いちいち「私はそうは思わない」と話の腰を折る人には、話していて疲れるもの。「この人とはもう話したくない」という気分になります。
話をするほうは「ただ話を聞いてほしい」と思っているのです。意見を一致させたいわけでも、アドバイスや結論がほしいわけでもありません。
否定されると、たちまち不安や嫌悪感が生まれて、心を閉ざしてしまいます。
「そうそう」「たしかにねー」「納得」「わかる、わかる」などと肯定されると、自分を受け入れてもらっているという安心感があり、気持ちよく話せます。
一見、ネガティブな話にも「それがあなたのいいところよ」「辛い経験は糧になっているね」など肯定してもらえると、感動すら覚えます。
「そんなことがあったのね」という事実をなぞるよりも、「それはよかったねー」「うれしかったね」「それは辛いよね」「気持ちはわかる」と“共感”すると、さらに「この人は気持ちをわかってくれる」と心を許せるようになります。
肯定、共感できない部分は「そうなんだー」と流して、部分的にでも「それは一理ある」「そういう気持ちになることもある」と寄り添えばいいのです。
大切なのは、お互いが心地よくあること。「この人は話しやすい」「また話を聞いてもらいたい」という信頼関係ができると、自然にさまざまなことがうまくいくのです。