日本国内がさらなる不況にさらされ、高級品の販売も苦戦が強いられるなか、躍進を遂げる海外ブランドがある。フランスのシューズブランド「クリスチャン ルブタン」がそれだ。10年10月の銀座の路面店に続き、11年3月には大阪に直営店をオープンさせている。同ブランドを国内でいち早く取り上げたファッション誌「25ans」の十河ひろ美編集長によると、ルブタンブームが起こったのは2008年頃。マドンナやヴィクトリア・ベッカムなどのセレブリティが愛用していることから日本では一躍注目の的に。

「2010年3月号でルブタンの特集を組んだところ、販売店舗への問い合わせや購入希望者が殺到。さらに、クリスチャン・ルブタン本人がデザインを手がけたシューズバッグを付録につけた同年11月号は、即完売状態になるなど反響は想像以上でした」