本当の意味で「成功した転職」とは

一般的には、年収アップや有名企業への転職が成功と言われるかもしれません。しかし、ここまでお伝えした通り、大事なのは「内的要因」や「自己決定」が転職する際のモチベーションになっているかどうかです。

年収アップを目指す理由は、お金を得ることでいい物を食べる、いい服を着る、いい家に住むなど選択肢を増やし、幸福感を味わいたいからです。しかしお金で得られる幸福度よりも、自分で決定している人のほうが幸福度も高いし、人にコントロールされているわけではないので、やり続ける力も強くなります。

そうするとモチベーションを高く維持できて、先ほどのモチベーションウェーブで見ると上の2つのラインの「価値モチベーション」や「未来モチベーション」の基準で仕事をしていくことができます。

外部要因に影響されないメンタル維持方法

そうはいっても、SNSで「ボーナスが5カ月分出た!」や「一部上場企業に転職します」といった他人の言動を目にして、羨ましくなることもあるでしょう。そういったときは、「これはトレーニングだ」と思えばいいのではないでしょうか?

モチベーションウェーブで考えると、だれもが感情によって上に振れたり、急に下がったりしますが、どういう時に自分の感情が揺れるかを知ることも成長につながるからです。

モチベーションが下がった時に、「つらい」「悲しい」と感じるだけでなく、その原因は何なのかを自分で把握していく。そうすれば、モチベーション低下の原因がわかるわけで、それだけでも問題の半分は解決したといえます。

つまり、その時点で自分自身、冷静に感情と向き合えているわけです。モチベーションが下がったら下がったままで、理由が見えていない人よりも明らかにメンタルは安定します。

モチベーションに関わる感情の起伏を理解ができていれば、自らを律することができるため、「年収アップ」し続けられるモチベーションを保てるようにもなれるとも言えるでしょう。

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