「1分間ダッシュ」で部屋を整理する

先に、1分間ダッシュでは「なにをしてもいい」といいました。

この項目では、1分間ダッシュするのを「整理」にしぼります。

整理は、掃除でも片付けでもかまいません。

大事なのは、整理や掃除に「1分着手」するのではなく「1分ダッシュ」するところです。つまり手がけるだけでなく、ある程度やりきらなければなりません。

服を畳んでしまう女性
写真=iStock.com/Orbon Alija
※写真はイメージです

「掃除」を大げさに考えていないか

私は掃除が苦手ではありません。自分の書斎はだいたいにおいて片付いているほうだと思います。

そんな私が、整理や掃除が苦手という人の話を聞いてよく思うことがあります。

彼らは「掃除」というものを大げさに考えすぎている、ということです。

私は、整理収納に関する本を買ったことがほとんどありません。その手のネット記事やYouTubeも見たことがありません。100円ショップの収納グッズもほとんど買いません。そんなことをしなくとも、部屋の整頓など「秒」でできます。

「それはおまえの部屋が片付いているからだ」と思われるでしょう。否定はしません。

しかし、ほとんどの部屋は、数百秒でいちおう見られるくらいにはなると思います。

それで十分のはずです。整理術、収納術など必要ありません。とりあえず片付けばいいのです。そのためには60秒でたくさんなのです。

整理こそ、「1分間ダッシュ」の効果を実感できるまたとない機会です。

時間はかかりません。体力もいりません。あっという間にみるみるうちに片付きます。「自己肯定感」も「自己有能感」も、これほど手軽に手に入る活動はないと思うのです。1分で結果が出せるのですから。

「ある程度でもやりきる」ことで、自信は育っていく