｢無断キャンセル｣より深刻でタチが悪い…ベテラン医師(62)が明かす｢診察したくない迷惑患者｣の三大特徴 予診票を書いてこない､子に予防接種を受けさせない親､民間療法…

医療を潤滑に行わせてほしい

この保護者は夫婦で意見が異なり、最終的には私の治療を受けてくれました。しかし、民間療法に頼って標準治療を受けようとしないという態度は、私の医療を妨害しているようにしか見えません。はっきり言って迷惑でした。

松永正訓『患者の前で医者が考えていること』（三笠書房）

繰り返しになりますが、治療の邪魔にならなければ民間療法は構いません。私が大学病院で長く診ていた小児がんの子は、プロポリスを飲んでいました。プロポリスとは……ええと、検索して調べてください。で、プロポリスを飲むと、血小板輸血の回数が減ると保護者が言っていました。たまたま切らしてしまった時期には、輸血が増えたそうです。それって偶然だと思いますが、私はそうした民間療法を禁止したりはしません。

本当にごく一部ですが、医療を潤滑に行なわせてくれない患者さんは迷惑患者と言わなければなりません。

積極的にそういう患者さんを診たいかと聞かれれば、かなり答えに窮します。