「5W1Hがわかるように伝える」のが本来あるべき姿

「今日のワークショップについて、SNSに投稿するとしたら、どんなことを伝えますか?」

参加者の方たちに質問すると、こんな答えが返ってきました。

「みんなでディスカッションしている写真を撮って、『今日はSNSセミナーに参加してます』と投稿する感じでしょうか」

皆さん、自信がなさそうです。

この答えは決して間違っているわけではありません。起きた出来事をきちんと情報整理し、5W1Hがわかるように伝えるのはビジネスでの「報告」のあるべき姿です。

「未完成だけれど味わい深い情報」のほうが届きやすい

ただ、「SNSでの情報発信」という観点で考えたときに惜しいのは、無味乾燥な情報になってしまっているという点です。

ワークショップに興味がある人以外は、おそらく興味を示さないはずです。

では、多くの人に興味を持ってもらうにはどうすればいいでしょうか。

ここで必要なのは「人間味のある情報」です。SNSの世界では、理路整然とした情報よりも、未完成だけれど味わい深い情報のほうが届きやすいのです。

二人の演者を撮影するカメラ
写真=iStock.com/hobo_018
「未完成だけれど味わい深い情報」のほうが届きやすい(※写真はイメージです)

そもそも、情報を整理整頓しすぎると、発信する情報の回数も少なくなってしまいます。