語学はスポーツと同じ。負荷を高くすること

ひとつアドバイスをしておくと、英語を聴くときはテキストを見ずにまず、音で聴くこと。先にテキストを見てしまうと、自分の発音の癖のまま頭に残ってしまうので、自然な音として耳に入らなくなってしまうのでよくありません。

それから、教材は自分の実力より上のものを選ぶ。語学もスポーツと同じで、ある程度負荷が高くないと上達は望めないからです。私はアメリカのピーアール会社に入ったとき、最初に上司から「ランチは必ず自分よりも立場が上の人と一緒に食べなさい」と言われました。秘書の女の子となら気軽に会話を交わせても、相手がそれなりの役職に就いている人の場合は、事前にかなり勉強しておかないと話についていけません。かなり苦労もしたし恥もかきましたが、おかげで英語を含む私の能力は、短期間で飛躍的に伸びたと思っています。

せっかく英語の勉強を始めても、なかなか成果が実感できないので、途中で嫌になってしまうという人も少なくないようですが、これは実にもったいない。毎日コツコツやっていれば、確実に力はついてきます。そして、それはある日突然、それまで単なる音だったものが単語やセンテンスとして耳に入ってくるというように劇的な形で表れます。

どうかその日がくるまで頑張って続けてみてください。