環状第3号線の延伸、地下鉄新線、築地の再開発…
勝どきはここ30年で大きく変わった。タワマン開発に関していえば、2027年開業のザ・豊海タワー、勝どきパークタワーB棟(※)の完成で一区切りとなるが、実はまだまだ発展するポテンシャルを秘めている。
※名称は未定
例えば、東京都のリーディング事業となっている環状第3号線の勝どき―芝公園間の延伸は利便性の大幅向上が期待できる。
また、少し前に話題になった東京駅から東京ビッグサイト間の「都心部・臨海地域地下鉄」構想。2040年頃の開業を目指すとのことで、まだまだ先ではあるが、将来的には羽田空港までの接続も噂される。
そして注目を集める築地市場の再開発では、多機能型スタジアムやホテル、オフィスなどが予定されており、勝どきへの波及効果が見込める。築地市場の再開発エリアと勝どきは橋を隔ててすぐ隣なので、恩恵も大きいだろう。
いずれも実現するのは2030年後半以降になるが、具体的な計画が明らかにされるたびに注目度は上がる。多くの人の関心が集まるのに比例して、勝どきの評価も上がると同時に不動産の価格にも反映されてくるのではないか。
かつては坪単価100万円台とほとんど見向きもされないどころか、多くの人が聞いたことのない地名だった無名の街「勝どき」。湾岸タワマンへの視線が鋭い海外投資家の後押しも受けて、近いうちに坪1000万円がデフォルトになってもまったく不思議ではない。