誰もが気持ちよく働ける職場とはどんなものか。Webメディア「オモコロ」を運営するバーグハンバーグバーグ代表の長島健祐氏は「苦手な仕事を抱えているとパフォーマンスが下がる。それぞれが得意なことを担えば、補い合って会社として強くなることができる」という――。

※本稿は、長島健祐『センスは5% クリエイターをサポートするための45の技術』(徳間書店)の一部を再編集したものです。

湯飲みに入った緑茶
写真=iStock.com/years
※写真はイメージです

誰がどのクライアントを担当するかも決めていなかった

弊社は制作会社といいつつも、(2024年現在)WEBメディアを3つ、YouTubeチャンネルを2つ、グッズ販売、イベント企画制作などいくつもの事業を運営しています。

小さな会社ですので、ひとりのメンバーが色々な役割を兼務することがあるのですが、それでもできるだけ配属先を明確化し、ミッションを明示しています。

弊社は制作会社ということもあって様々な職種があります。記事を書くライター、クライアント対応をして案件を進行するディレクター、メディアの更新スケジュールを組む編成や、動画に出る演者、事業を推進する人、他にも経理や総務などをするバックオフィスなどです。

以前、社員全員がクライアントの対応をしていた時代がありました。誰がどのクライアントを対応するか厳密なルールは決まってなく、「電話を出た人がその案件を対応する」という、普通の会社からすると少し考えられないような感じでやりくりをしていました。この感じで運用すると、当然、社外とのコミュニケーションが苦手な人が対応をすることもあるわけです。苦手な人が、苦手なお仕事をやると当然ながらパフォーマンスが鈍くなります。