努力には「正しい努力」と「間違った努力」がある
数をこなすことが大事なのではなくて、数をこなす分、よかった、悪かったの回数が増えていくことで、それがより洗練されていく。(『Number 980号』文藝春秋)
思うような結果が出ないことはよくあります。そんなときほど、長時間の練習に励む選手は少なくありません。
しかし、それでも良い結果が出ないときには、どうすればいいのでしょう。
名選手にして名監督だった野村克也は、努力には「正しい努力」と「間違った努力」があり、後者をどれだけ多くこなしても結果が出ることはないと言いました。
よく言われる「努力は裏切らない」は「正しい努力」であることが絶対的な条件なのです。
大事なのは「数をこなすことではない」
大谷翔平も練習すればするだけ問題点は改善されていくものの、大事なのは「数をこなすことではない」と語っています。
数をこなすことは大前提だとしても、やり続けていくことで「良かった」「悪かった」の回数が増え、より洗練されて成果につながっていく。これが大谷流の考え方です。
闇雲に数さえこなしていればうまくなるとは考えていないのです。
焦るあまり、ひたすら練習を重ねても、それだけでは望む結果が得られるとは限りません。
量をこなすのではなく、その積み重ねの中にある手応えをキャッチすることが大切なのです。